道路脇の大きな一本の桜木は

寒さにたえながら花を咲かす

まだ冷たい風に乗せられて

車通る道路に花弁を運ばせる

人の汚した道に舞う

桃の色したその雨は

口には笑みを

目には愁いを浮かばせる

私に喜び

心に切なさ浮かばせる

道路脇の大きな一本の桜木は

寒さにたえながら花咲かす

冷たい風に乗せられた

花弁は道路へ舞って行く

現代科学の乗り物と

古くからある心の安らぎが

一緒にこの世に現れて

私の心をかき乱す